長岡市腰痛治療むち打ち症治療,膝関節痛治療骨盤矯正といえばきむら接骨院(併設:長岡骨盤矯正療院)

特集Ⅰ:ぎっくり腰

いわゆるぎっくり腰を含む急性腰痛症は,適切な対応をすれば早期の回復が可能であり, 慢性化を回避することも可能です。患者さん方には,早期に回復していただかなけければ,慢性化はなんとしても 避けていただかなければ…。そう考えて対応させていただいております。

ぎっくり腰

長岡市内のある接骨院(整骨院)のサイトを覗いてみたところ,こんなことが 書かれていました。
  
ぎっくり腰はとにかく安静としかるべき機関での診察を急ぐ疾患です。」
(原文のまま)
  
「安静としかるべき機関での診察を急ぐ疾患」の部分は、ご丁寧に文字色をに してあります。「しかるべき機関での診察」は良いとして,「とにかく安静」はどうなのでしょうか? ちょっと考えてみましょう。
  
痛みが強すぎて安静にせざるを得ない場合はしかたないでしょうが,そうでないなら 積極的な安静は、急性にしろ慢性にしろ,有効な治療法とはいえないと捉えているのが 最近の腰痛概念です。また、2012年の大晦日に新聞各紙に掲載された腰痛診療指針では, 腰痛について特異的腰痛と非特異的腰痛とに区別していますが,「ぎっくり腰」は 非特異的腰痛に分類されています。(非特異的腰痛:原因が特定できない腰痛腰痛全体の85%を 占めると言われる。原因が特定できないと言っても,「構造的(骨格系等)な面からの原因が 特定できない」という意味で,換言すれば「痛み」という症状だけがある状態。つまり要警戒の 疾患ではない。これは青少年期の腰痛にも共通することです。)
  
新しい診療指針では、いくつかに分類される腰痛ですが、要するに「ぎっくり腰」を含む あらゆる腰痛から、重篤な脊椎疾患等の危険徴候を問診と身体検査(画像診断含まず) によって鑑別しなさい,鑑別できたのなら相応の対処をしなさい,危険徴候を除外できたのなら, 患者さんが「状態が悪い」と思い込むような言動を控えなさいと,私達医療者に真っ先にメッセージを 送っているのです。
  
ですから新指針には,はっきりと「安静は必ずしも有効な治療法ではない。」と書かれています。
  
であれば,私達からは「ぎっくり腰」を含む腰痛患者さんに,どういうメッセージを 送るべきかは,おのずと見えてくることと思います。
  
冒頭にご紹介した一文を掲載していたサイトの主は,昨今の腰痛に関する病態概念について 不勉強であることを,わざわざ赤文字で強調しているか,あるいは鑑別ができない, ぎっくり腰に対して有効な治療法も持っていないからほかへ行ってくれと言っているような ものではないでしょうか?
件のサイトの主の言う「しかるべき医療機関」は,少なくともサイトの主の整骨院(接骨院)を 指すものではなさそうです。
  

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ぎっくり腰2:椎間板性の痛み?

  
ぎっくり腰の痛みは、ご高名な脊椎外科医の先生が、ご自身のブログで「椎間板性の痛み です」と断定的に書いておられます。ですが,ぎっくり腰と椎間板の関係を, どこかで研究されてきたわけではないでしょうし,根拠が揃っているわけでもないでしょう。
  
※17/09/2017 補足 米国での調査結果。
■椎間関節および椎間板に起因する疼痛を臨床的に診断することは不可能であり、 せいぜい憶測をする程度に過ぎない。なぜなら、椎間板変性・変形性脊椎症・椎間関節症候群は 疼痛と相関しておらず、まったく症状が見られないことが多いからだ。
http://1.usa.gov/14vtnPp

脊椎研究者の間ではすでに、画像診断で確認可能な単なる変性の存在を疼痛のシグナルと みなすことはできでないというコンセンサスがあります。ですが,これを考慮しない診療が 患者さんの症状をより困難な状況にしている可能性があります。
以上,補足終わり。

そもそも、どんな腰痛患者さんにしろ、症状が出て初めて医科への受診という 行動をとるわけで、無症状の時のデータと発症後のデータとを比較した大規模調査が 行われたという話は、寡聞にして知りません。そのあたりの比較が為されて初めて, 構造に原因を求めこるとが可能となるのではないかと思います。
(とはいえ,日本でこの類の調査をすると,何らかのバイアスのかかった調べ方を するかも知れませんが。)
  
前述のご高名な脊椎外科医の先生が,このように断定的におっしゃる理由を 推測してみます。(邪推かも知れません)
ぎっくり腰の既往があり,現在は慢性的な腰痛を主訴とする患者さんが受診し, MRI画像検査をした結果,椎間板変性が確認できた,あぁ,これが原因だな…「ぎっくり」の時に これが起きたのだな,と思い込みによって推測したに過ぎないのではないでしょうか?
  
ぎっくり腰の前から変性があった可能性はないのでしょうか? また,ぎっくり腰のずっと後に変性が始まった可能性はないのでしょうか?
  
まずぎっくり腰の発症以前から,椎間板の変性があった可能性を考えてみましょう。 椎間板への血液供給は,三歳頃から減少し始め,11歳から椎間板構造の変化が 起きているのだそうです。とすれば,この先生のもとにおいでになった患者さん方の年齢は わかりませんがぎっくり腰の発症以前から,椎間板変性それ自体は,あった可能性が 高いでしょう。
  
次にぎっくり腰の発症後に椎間板変性が起こった可能性を考えてみましょう。
普段から腰痛持ちなので,こまめにMRI画像検査を受けていた腰痛患者さんが, ある時初めてぎっくり腰になり,すぐに病院へ直行,今度もMRIを撮りましょう, 前回の画像と比べると,ほらここがこんなに…なんてことをしている腰痛患者さんが, いったいどのくらいいるものでしょう?ぎっくり腰発症を契機として不良姿勢が発生し, その後椎間板変性が始まった可能性だって相当に高いと思います。
  
ですが,そもそも椎間板変性と腰痛の関係自体は,腰痛基礎知識:腰痛椎間板ヘルニアで 述べたとおりです。これを踏まえて考えると,「ぎっくり腰の痛みは椎間板性」と言える根拠が, ますます乏しくなります。
  
腰痛治療は,個々の患者さんの状態の推移(経過)から治療を組み立てる=経験に学ぶ が重要である反面, 腰痛のない方々をも含めた各種統計の分析結果から原因を探り,治療を組み立てること=歴史に学ぶ が, 経験に学ぶことよりも重要と言えると思います。
※「無血管領域」であり,「稀にしか神経侵入が見られない」とされる椎間板で痛みが発生し得るのかどうか?を考慮すると 「椎間板性の痛み」の存在に対して,疑問視せざるを得ない,ということです。
  

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ぎっくり腰を発症したら

まずは音を感じた,痛いからと言って慌てないことです。落ち着いて,楽な姿勢で一休みしましょう。
  
それから,ぎっくり腰に対して有効な治療をしてくれるところで,且つ 特異的腰痛との鑑別のできるところを受診しましょう。特異的腰痛ではなく,ぎっくり腰なのだと わかったら,できるだけいつも通りに過ごしましょう。仕事もできるだけ休まずに。
ぎっくり腰なら,湿布は要らないでしょう。痛み止めの注射も要らないでしょう。 コルセットだって要らないでしょう。どうしてもというのなら,湿布くらいは良しとしましょう。
ただし,寝込んではいけません。ちなみにある国のお役所-日本でいえば厚生労働省のような-が 調査・報告するところによると,急性腰痛(「ぎっくり腰」を含む)の治療としては 「無効」の項目にはマッサージ,鍼,牽引等,「有害」では2日間以上の安静臥床,牽引を伴う安静臥床, 「有効」は活動性の維持(仕事を含む),それから当院で実施するようなマニュピレーション等が 列挙されています。これは私がそう言うのではなく,某国の官庁が調査の結果として報告していることです。
日本国内では和訳版が出版されています。誤解なさらないように。

(グラフ解説:2日間安静臥床群よりも日常生活群のほうが,訴える痛みは小さい。
だが,これが統計上の有意差と言えるかは微妙。はっきり言えるのは,「安静は不要」)
  
何も知らなかった若い頃,私は「この湿布を貼って寝ていなさい。」で,ぎっくり腰発症から, 動けるようになるまでに4日かかりました。大事をとって,その次の日は仕事を休みました。 なんとか仕事になる程度にまで回復するのに要した日数は,ざっと5日間です。
  
今のところ,4年ほど前に発症したのが最後のぎっくり腰ですが,その時には 湿布も貼らず,自分で自分にアクティベータ療法もできず,なんとか普通に仕事をして, 翌日には「ちょっと痛いけど大丈夫だな」くらいにはなっていました。
その翌日は,違和感はあったものの痛みはほとんどなく,「あぁ,ぎっくり腰になっても やれるもんだな」と自信もつき,現在に至ります。

(グラフ解説:2日間安静臥床群では12週後の欠勤日数が3週後の
それと比較して増加しているが,日常生活群では12週後の欠勤日数と
3週後のそれが,ほぼ同じ。つまり3週後から12週後まで,欠勤が
ないことが見てとれる。)
  
あの時,もしアクティベータ療法ができる人が身近にいたら, 発症した翌日には涼しい顔で仕事ができていたかも知れません。   
ちなみに,きむら接骨院では,ぎっくり腰で来院された方には, アクティベータ療法をお勧めしています。過去,何人もぎっくり腰の患者さんが お見えですが,待合室に入るなり「うーん」と唸ってドサっ…という方でも, 帰る時には「腰のキレが戻った」とか「しゃんと腰が伸ばせる」と,元気に お帰りになられています。
最短期間での回復は,中学生の男の子ですが,ある日の夕方 「ぎっくり腰になった」と言って来院→治療し,翌日,翌々日と バレーボールの大会に出場,という例があります。
彼の応援に行った親御さんいわく,「前日の『ぎっくり腰』は何だったのか?」と いうくらいの活躍ぶりだったそうです。
最長では3日。この方は,コルセットの手放せない方です。 下段の話(人間工学的アプローチの根拠の曖昧さ)もしたのですが, 私に説得力のある話が出来ていなかったのでしょう。 反省材料とさせていただきました。
  
<追記(2014. 8.21)>
先日,この患者さんがご家族の受診の付添でおみえになりました。 その時のお話では,「あれ以来,腰痛が出ない」とのことです。 また,現在ではコルセットを着用しておられないそうです。
  
<さらに追記(2017. 3.25)> 昨年,30代の男性の方で初回施術終了の段階で,「まったく痛まない!」とおっしゃった方がおられました。
  
  

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